パリ不動産社長 
アレクサンドル・ドゥモラス

ようやく購入した念願のアパート、でも何年も住んでいると、どんなに丁寧に扱っていても室内の壁や床、バスルームにトイレと、あちらこちらが劣化してくるものです。
どんどん新しくなる素材やデザインのリフォーム広告を見て、気分転換に改装をしたいなあと思うこともしばしば…。そんな時に簡単なペンキ塗りなら!壁紙程度なら!いやいやキッチン家具程度の組み立てなら!と、ご自分で週末を利用して器用に済ませてしまう方がフランスには多いですね。
リフォーム素材を取り扱う人気の大型店舗もたくさんあります。
ただ配管業者の責任が問われる作業範囲や、大型の改装には手順があることをご存じですか?

※大型の改装時に必要なこと※
①まずは業者に見積もりを取りましょう。
②この見積もりを建物管理組合に提出、建物管理組合専属の建築家からのゴーサインをもらいましょう。壁を壊すなど、上下階の隣人にも影響するような大工事になると、建物住人総会で承認を得ることも必要となりますのでご注意ください。
③工事が終了したら業者から必ず請求書と工事の10年間保証書をもらい大事に保管しましょう。

こうした手順を踏まずに工事をしてしまうと、何らかの原因で最終的に元に戻す工事をする羽目になるかもしれません。
またせっかく手順を踏んで工事をしたにもかかわらず、その業者が正規の会社でなかったら?
工事後10年以内にアパートを売却するときはノテールに内装工事をした場合の請求書を提出をしなければならないことをご存じですか?
必ず書類が提出できるように正規の会社に工事を依頼してください。
格安で工事を請け負う、請求書を出せない業者を選ぶと、後悔をする可能性が高いことをお伝えします。