2020年のコロナウィルス渦は世界中を巻き込みました。
驚異的な早さで開発されたワクチンの世界規模での接種が続いていますが、残念ながら現在もまだ異変種の存在が発覚するたびに不安な気持ちになる方が多くいらっしゃることと思います。

フランスではコロナ対策として長期間にわたる外出制限が施行された結果、パリを離れ地方に移動する人々が増えました。一般にフランス人は日本人に比べバカンスや休日を利用して海や緑の多い自然の中で過ごすことを好みますが、それではどうしてこれまで多くのフランス人が都会の狭いアパートにひしめき合っていたのでしょうか?


コロナ以降、ワーキングスタイルが大幅に変わったことは世界中の傾向ですが、フランスでもこれまで以上にリモートワークが進んでいます。
大学生でさえ毎日授業に出席するために学校に行く必要はなく、リモート授業がしばし行われています。
会議もリモートで行われるようになり、一部の職種の方々は会社から遠く離れた地域に住んでも支障をきたすことがなくなりました。
また定年層もコロナを機会にパリから脱出する傾向にあります。

それではパリの不動産売却物件は増えているのでしょうか?
実際のところパリに住むフランス人の割合は少なく、駐在員などの賃貸アパートを利用している外国人が多く住んでいます。この賃貸用アパート所有者が駐在員の激減によりこれらのアパートを売却しているかと言うと、それほどでもありません。
アパート所有者は将来的な駐在員賃貸復活を想定し、まだ様子を見ている状態です。
パリ脱出組が加わったことで賃貸物件数は大幅に増え,これに伴い賃貸価格も4から8%下がっています。

売却物件はそれでも昨年に比べると30%程度も増えています(特にステュディオや2P)。
これまで広告掲載と同時に即売約となっていた状況を異常とするならば、以前よりもゆっくりとしたペースで売却活動が行われていることは間違いありません。
不動産サイトを見ると物件件数は全体的に増えている印象を受けますが、区によっては相変わらず大きな動きが見えない地域もあります。
また日本人の方も多く好まれるバルコニーやテラスのある物件の人気は更に上がっています。

不動産価格については2020年のコロナ渦中で多少下がったものの、それでも1年で見ると2.4%上昇しています。

https://basebien.com/PNSPublic/DocPublic/HistoriquedesprixaumappartementsanciensParispararrdt.pdf(資料提供 paris notaire service)

上記の表にはまだ反映されていない2021年3月の情報では1年の上昇は1.7%とありますので、これまでに比べると上昇率が鈍ってはいますが、確実に上昇しています。
富裕層がますます増え続ける昨今、パリの不動産が大変信頼のある優良な投資であることには変わりありません。
フランス人はもちろん、ヨーロッパ諸国そしてアジア諸国の富裕層が投資そして財産分割のためにパリの不動産を買い続けています。

物件の選択肢が広がっている今は購入希望者のチャンスでもあります。
日本を離れパリからリモートワークを数か月されてみるのはいかがでしょうか?
またコロナを機に日本に完全帰国を考えていらっしゃる方、そして今回の移動制限を体験し、これまで日本に住みながら所有されていたパリのアパートを売却し、今後別の形での財産活用を始めたい方も多くいらっしゃることでしょう。

パリ不動産ではパリ以外でもフランス国内全土の不動産物件売却を請け負っていますので、是非一度ご連絡ください。査定は無料です。